12/10/2011

Amorphophallus titanum 花が咲いた

11月30日、地元の神代植物公園にて国内8例目のショクダイオオコンニャクが開花しました。昨年の小石川植物園での開花を観に行けなかったので、このニュースには大興奮。咲きそうだとの報から逐一サイトを注視していました。
ただ行けたのが開花の翌々日の12月2日。残念ながら花はほぼ閉じてしまっていて強烈だと言われるニオイも1m先では感じることも出来ませんでした。

30日未明から咲き始め最大径は70数cm、翌日の昼頃には閉じだしたとのこと。 
スタッフさんのお話によると30日は温室全体に強烈なニオイが漂っていたらしく、ガス漏れみたいな玉葱の腐敗臭から、吸い殻でいっぱいの灰皿に水を張って放っておいたような臭いを経て、濡れたまま放置した靴下のようなすえた臭いに変化していったのだそう。想像しただけでむせます。


1日は雨にもかかわらず温室の前に大行列ができ、写真は一人一枚、ベルトコンベアーで流されるような鑑賞だったらしいのですが、2日は流石に見頃を過ぎてしまっただけあって、ゆっくりお話を聞き、写真も撮り放題でした。
ホントはイラストみたいなのを想像していたのですが、真ん中の付属体という臭いを出す器官が折れてしまっていて印象もちょっと違います。
(お話では折れたというより成長過程で先端に傷がつき、回復するために傷の周りが盛り上がってきたとの事です。)

強烈なニオイから死体花(死臭花)なんて物騒な名前で呼ばれ、約7年に1度、1〜2日しか咲かず受粉は虫頼りの動物媒。聞くも悲しい生存競争の端っこにいる絶滅危惧種でした。

またこの時期の神代植物公園は紅葉が素晴らしく色付いていました。散歩にもオススメ!年パス買おうかしら。 

下記は鑑賞の際にいただいた説明より抜粋
【ショクダイオオコンニャクの生活史】
 ショクダイオオコンニャクは、サトイモ科コンニャク属の多年草で数年の栄養成長期と繁殖期を繰り返します。
毎年、大きな筍のような芽を出し、大きな一枚の葉を開き、その葉で光合成を行い、栄養を地下にできる球茎(芋)に蓄えます。葉は凡そ1年で倒れ、休眠の後、新たな葉を出し、また球茎に栄養を蓄えます。(栄養成長期)
そして、このサイクルを繰り返して数年後、球茎(芋)が充分に充実すると、今度は葉を出さず、花芽を伸長させて開花します。(繁殖期)
栄養成長期は、7年間といわれていますが、より多くの時間を要する場合もあり、7年に一度必ず咲くわけではありません。
球茎(芋)は、大きいもので60センチを越え、花の高さは3mをこえるものがあり、世界で一番大きな花(正確には花序)を咲かせます。

神代植物公園/公園へ行こう!(東京都公園協会)

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