10/08/2011

国立天文台三鷹キャンパス”特別じゃない”公開

二つ前のエントリーで特別公開「三鷹・星と宇宙の日」についてちょっと触れた国立天文台。実はあまり知られてないのですが、コチラの施設は特別公開の日以外にも常時一般開放されており、門の横の水色の素敵な建物で必要事項を記入すればいつでも施設内を見学することができます。(見学コースのみ)
また、毎土曜日の10:00〜15:00は晴れていれば三鷹キャンパスで一番古い建物の第一赤道儀室(大正10年(1921年)建設:国登録有形文化財)にて解説を聞きながら、太陽黒点の観測ができ、第1、第3火曜日は登録有形文化財コース、第2、第4火曜日はレプソルド子午儀コースのガイドツアーコチラは事前申し込みが必要)も行なわれております。って広報か…。

そんな訳で先週の土曜日にフラりと黒点観測に行ってみました。

観測に使われているカールツァイス・イエナ製の望遠鏡も1927年のモノだそうで、電気を使わず振り子時計の錘と同じような原理で赤道儀を動かしていました。
ドームの開閉などもすべて手動です。
第一赤道儀室で黒点についてのお話を聞いてからは、コース内をブラブラ。大赤道儀室と天文台歴史館、アインシュタイン塔、レプソルド子午儀室、ゴーチェ子午環、自動光電子午環の天文機器資料館、展示室と見学出来るコースは一通り歩いてみました。

隣の写真は大赤道儀室(1926年)。建設当時、直径15mの半球ドームを作る技術が建設業者になく、船底を作る技術を持った造船技師の力を借りて作られたとのことです。(パンフレットより)

この時期は虫除けが効かないほど蚊が多いです。それと、そこかしこに貼られている「スズメバチに注意」の貼り紙も恐ろしいです。まぁ何にせよとても気持ちイイ環境なんですけどね。
じつはココ、家から自転車で2〜3分とご近所でして、中学生の頃は遊び場として毎日のように忍び込んでいました。四半世紀 も前の話なので時効…かな。

近くに戦時中から使われてた飛行場もある為か、この小高い天文台施設の周りには防空壕のような横穴がたくさん開いていて、そこ に潜り込むのが日課のようになってました。(今は埋められているみたい。通りを挟んで小高くなっている場所には高射砲の台座跡もあります。)
そんな郷愁のようなものも感じつつ、最近特に「ご近所に宇宙に近い場所」があるって感覚がなんだか嬉しいんですよね。

今日の深夜から未明にかけてが『ジャコビニ流星群(去年から10月りゅう座流星群が正式名称になったんだね!知らなかった。)』の極大だそう。こういう日こそ深夜解放して解説付きのイベントなんかしてもらえると嬉しいんだけどな。
観測条件はあまり良くなさそうだけど後で見上げに行ってこよう☆
追記:研究の紹介パネルや観測装置の模型が置かれている展示室にあった、ペーパークラフトの出来が良過ぎてシビれました。コチラでDLできるようです。 

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